こんにちはアラチャン@aratyan_jpです😆
息子「恋人ってどういう意味?」
長男にうちの嫁ちゃんがこんな質問をされました。
子供からの質問に答えるのって難しいですよね。
子供相手に理解出来るような言葉の意味を考えつつ伝えるってのはなかなか大変なものがあります!
そこで嫁ちゃんが息子に伝えた「恋人」の定義はこんな感じでした。
「会ってるときには好きでたまらなくて、会えない時には会いたくてしょうがないような、気になって気になってしょうがないお互いに大好き同士の人のことだよ。」
この説明が完璧とは思いませんが、分かりやすく子供に伝えるにはベターかなぁと。
ただ、ここから想定外のお話に発展していくことになろうとは思いもしませんでした。
恋人だという相手はまさかの男の子
必然的に嫁ちゃんも息子にこんなことを聞きました。
嫁ちゃん「誰かいま”恋人”と思える人っているの?」
息子「いるよ!」
アラチャン&嫁ちゃん「え~!?ホントに?もう恋人いるの?早くない?だれ?」
と怒涛の質問を小学1年生の息子に浴びせる親二人。
息子「う~んとね。秘密。」
嫁ちゃん「えぇ?なんで?じゃあ誰か当ててみようかなぁ♪」
息子「うん。たぶん当たらないけどね。」
嫁ちゃん「えぇっと、う~ん。○○ちゃんかな?」
息子「違うよ~!!」
嫁ちゃん「う~ん。じゃあ□□ちゃんでしょ?」
息子「はずれ~!!」
嫁ちゃん「あっ!?もしかしてママのことかなぁ?」
息子「ちがうよ~!!」
嫁ちゃん「って違うんかい!!じゃあ、実はパパとか?」
息子「ちがうよ~!!」
嫁ちゃん「え~、全然わかんないなぁ。教えてよぉ。」
答えを聞こうとしたら息子が涙ぐみながら・・
息子「僕はねその人のこと考えると涙が出てきちゃうんだ。」
アラチャン&嫁ちゃん「なんで?誰なの?パパよりもママよりも好きな人なの?」
息子「そうだよ!」
嫁ちゃん「何それ〜!ラブラブじゃん。でも、全然わかんないなぁ。もう教えてよ。」
息子「正解はねぇ。”Aくん”だよ!」 ※個人名なのでここではAくんとさせていただきます。
アラチャン&嫁ちゃん「ええーーーー!!!??ちょ、ちょっと待って!どうして?男の子じゃん?マジ?」
まさかのLGBT問題に発展か?
ここで我々夫婦の頭によぎったのは『LGBT』の文字。
いわゆる性的マイノリティと言われる人たちのことです。
でも、日頃からニュースなど見たときにも夫婦の会話の中では「子供たちがもしLGBTなど、いわゆるマイノリティ(少数派)だとしても、またそれ以外のどんな状態だとしてもありのままを受け入れよう。認めてあげよう。」ということは話していました。
否定したところで別に何も良くならないですしね。
「ありのままを受け入れる」これ以外にないでしょう。
とはいえ、理由が気になるので聞いてみようとしたところ・・・。
子供が目にジワァァっと涙を浮かべながら
息子「僕はねぇ。このことを考えると涙が出てきちゃうんだよ。」
ポロポロと涙をこぼし泣き出してしまいました。
恋い焦がれる理由
号泣する息子をなだめながら、理由を聞いてみたところ、そこにはあるエピソードが関係していることがわかりました。
そのエピソードとは入学早々の出来事。
幼稚園を卒園し新しい環境に対して、不安を感じていた息子。
メンタル面とともに風邪のような感じでなんとなく体調が悪い日が続いていました。
免疫が下がっていたことが原因なのか、理由はわかりませんが入学して1週間もたたない間に息子は水疱瘡(みずぼうそう)にかかってしまったのです。
こうなるともう学校には行けません。
水疱瘡の全ての症状が落ち着くまで学校への通学禁止となってしまいました。
予防接種は受けていましたが、防げる確率は70%〜90%。稀にかかってしまう子供はいるそうです。それがうちの子に降りかかろうとは・・・。
親としても子供の体調に気をつけていたつもりではあったのですが、どこでもらってきてしまったのか?いつもらってきてしまったのか?学校が始まったばかりなのに休ませることになってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだったことを覚えています。
そして、それは息子も同じ気持ちだったようです。
学校が始まってすぐに1週間以上もの休みを取るということにかなり不安を感じていたようでした。
そんな中、自宅にお手紙が届きます。
そこにはこう書かれていました。
Aくんの手紙 「(息子)くんへ。はやくげんきになってがっこうにきてね。いっしょにあそぼうね。」
その差出人が”Aくん”でした。
息子は手紙を嬉しそうに大事にしていました。
そこから1週間以上経ち、息子の水疱瘡も問題ないくらいに回復してきたので、いよいよ通学することに。
息子は「学校に行ったらAくんにお礼言って、いっしょに遊ぶんだ」
と言っていました。
しかし・・・
何があったのかはわかりませんが、この短い期間の間にAくんは転校して行ってしまったとのことでした。
理由は分かりません。
というより、我々夫婦としても何かよほどの事情があって転校してしまったのかもしれないから、理由を探るのは相手にも悪いのではと思い、先生方にAくんの行方を尋ねるようなことはしませんでした。
そして「恋人」の説明が息子に突き刺さったのです。
「会ってるときには好きでたまらなくて、会えない時には会いたくてしょうがないような、気になって気になってしょうがないお互いに大好き同士の人のことだよ。」
Aくん「はやくげんきになっていっしょにあそぼうね。」
息子「げんきになったからAくんといっしょにあそびたい。」
息子の中ではこの約束が果たされなかったことをずっと思い悩んでいたうようなんです。
今は12月。
4月の入学からすでに8か月。
息子は一時もAくんのことを忘れていなかったようです。
”恋人”の説明で嫁ちゃんが言った「会えない時には会いたくてしょうがないような、気になって気になってしょうがない」
というところとダイレクトに結びついてしまったんですね。
息子「僕はね、Aくんからお手紙もらっていたから、体がよくなって学校行けるようになったら遊ぼうってずっと思ってたんだ。だけど・・・学校に行ったらAくんはもういなくなってて、遊ぶこともお手紙のお礼を言うこともできないんだ。だから・・・だからね・・・パパよりもママよりも僕の気になって気になってしょうがない大好きな会いたいけど会えない人はAくんなんだよ。うわぁぁぁん。」
と言って泣き出した息子を見ながら
・学校に上がる前の不安を消してあげられなかったから体調不良になったのかも?
・体調管理をしっかりしてやれなかったから水疱瘡になってしまったんじゃないか?
・学校さえ休まなければ、こどもがこんな8ヶ月もの間思い悩むことはなかったんじゃないか?
など様々なことを思い、夫婦二人とも子供とともに泣きました。
それにしても、我が子ながらこんなにも感受性豊かで思いやりの溢れる子だとは思いもよらなかったです。
今すぐにではなくとも頃合いを見計らってAくんの所在も先生に確認することができればなぁとも思いました。
最後に
我が子の素直な感覚と感受性の強さについて深く考えさせられました。
それと同時に子供が優しいナイスガイに育ってくれていて親としては誇らしくもあります。
ただの親バカになってしまいましたが、子供が”人を傷つけても平気”みたいな人間にはならなそうな確信は持てました。とっても優しい子に育ってます。
ということで今回も読んでいただきありがとうございました。
オシマイィィィィです😄