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【日本昔話】『大きな運と小さな運』という話が良い話だった。結局、大事なのは「運」なのかどうか?まとめたみた。

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こんにちはアラチャン@aratyan_jpです😆

 

昔、放送してた『日本昔話』ってあるじゃないですか。

 

知らない人のために一応紹介しますと、読んで字のごとく日本の昔話を紹介するアニメで、桃太郎やさるかに合戦といった有名なお話から干支が決まった理由、地名の由来、各地方の昔話、教訓になるようなお話まで。

 

面白い話から役に立つ話、怖い話まで様々なパターンの話があって子供の頃は毎回楽しみに見ていたものです。

 

最近になって子供とYouTubeで久しぶりに見たんですけど、その中で『大きな運と小さな運』という話があって、考えさせられる良いお話だったので、まとめてみました。

 

読むのめんどくさい人はとっとと動画でどうぞ笑


【バカ・なるほど】まんが日本昔ばなし「大きな運と小さな運」(高画質)

大きな運と小さな運

登場人物

グヒンさん(=天狗

なんでも良く当たるという占いが評判。

何かあると村人が占いを頼って聞きに来るという山に住む天狗。

 

近く子供が生まれてくる予定があるという2人の男から子供の運命を占って欲しいと頼まれ、結果を伝える。

モクベー

・占いで生まれてくる子供の人生は「竹3本分くらいの運(=ほとんど運がない運命)」だと言われる。

・めんどくさいことが大嫌い

ゴサク 

・モクベーの子供

 

タロベー

・生まれてくる子供は「将来、長者になる運(=金持ちになる運命)」だと言われる。

・もったいないことが嫌い。

・小さなことにも感謝する(食べたおにぎりが美味しい→”ありがたい”と言葉にする)

おかよ

・タロベーの子供 

ストーリー

シーン1:占いの結果と子供時代

近く子供が生まれる予定のある2人の男(モクベータロベー)が占いが良く当たると評判のグヒンさん(天狗)を訪ねる。

 

そこで、生まれてくる子供らの運命を占ってもらう。

 

モクベーの子供は「竹3本分くらいの運(=ほとんど運がない。貧乏になる運命)」だと言われる。

 

タロベーは生まれてくる子供は「将来、長者になる運(=金持ちになる運命)」だと言われる。

 

グヒンさんのとこからの帰路、良くない結果に「グヒンさんの言うことが全てではない」と悪態をつくモクベー。

 

貧乏人の自分の子供が長者になるなんて想像すらできないと言うタロベー

 

ほどなくして、2人の元には子供が生まれた。

 

モクベーの子供はゴサクという男の子

 

タロベーの子供はおかよという女の子

 

子供らは仲良く一緒によく遊んだ。

 

畑仕事の最中、お昼ご飯を食べるシーンで将来の子供たちの運命に影響を与えるような場面が描かれる。

 

「みんなで一緒に食べよう」と声を掛けるおかよ。

 

おにぎりを食べ始める一同。

 

「うまいのぉ。ありがたいこっちゃ。」と感謝しながら食べるタロベーとおかよ親子

 

食べ進める途中おにぎりの中に「イシ(固いもの)が入っている」と全て吐き出してしまうモクベーとゴサク親子

 

それを見て「イシだけを選んで取り除いて残りを食べれば良いのに」と戒めるタロベー。

 

そんなタロベーに対して、モクベーは「タロベーはよくよくの貧乏性だ!」と言い放つ。

タロベーは「もったいないことがどうしても出来ないんだ」と言う。

シーン2:大人になって子供たちの運命はどう変わっているのか?

時は経ち、竹3本分の運と言われたモクベーの子(ゴサク)は「竹屋」さんで修行し、それを自分の村に持ち帰り職業とした。

 

ある日、隣村まで仕事をしにいったゴサク。

 

「輪替え(わがえ)ありませんか〜?」と声掛けしていくと、長者屋敷の前を通った時、屋敷の者から声を掛けられる。

※輪替え(わがえ)=桶(おけ)の輪っか部分を修繕すること

 

長者の家で仕事をしているとそこに綺麗な女の人が現れる。

 

なんとそれは小さい頃、一緒に良く遊んだ女の子おかよだった。

 

 一瞬、夢かと疑うも夢ではなく本当におかよは長者になったことを目の当たりにして面喰らうゴサク

 

一方、おかよは現在何不自由なく暮らしている自分の幸せを少しでもゴサクに分け与えてあげようと考えていた。

 

そこで、ゴサクにお昼ご飯用のおにぎりを作り、その中に長年コツコツと貯めてきた小判(へそくりかもしれない?)を忍ばせて渡す。

 

長者屋敷の仕事を終え帰る途中でゴサクは屋敷でもらったおにぎりを食べることに。

 

 食べ進めてすぐカチンという固いものが。

 

とっさに昔からの癖でペッと口から吐き出して、川に捨ててしまう。

 

次のおにぎりも、その次のおにぎりもカチンとなるたびに怒りで川底に投げ捨ててしまうゴサク

 

最後の1個もカチンっとなり、投げ捨てようとした時にふと「長者の家のおにぎりに入っているイシはどんなもの何だろう?」と思い、中を見てみるとそこには小判が!!

 

衝撃を受けるゴサク!!気づいた時には時すでに遅し。

 

7枚あったはずの小判のうち、6枚は川底に。

シーン3:大きな運と小さな運の差とは?

1枚だけ残った小判を持ち帰り、 モクベーに「何で最初にカチンとなった時に出してみなかったんだ。7両だぞ!」と叱られるゴサク。

 

それに対し、モクベーの奥さんが「けど、あんたもイシだけ選び出すめんどくさいようなことは嫌いじゃないか」とモクベーに言い放ちます。

 

「誰のせいでもないんじゃ。オラには運がないんじゃ!」と嘆き号泣するゴサク

 

グヒンさんに言われた通り竹3本に生まれたものはそれしかない運命だとガックリとうなだれるモクベー

 

そこへグヒンさんモクベーへお告げのように言葉を投げかけます。

 

いいや違うぞモクベー。”おかよ”が長者の嫁になれたのは、こまごまと良く気がついて、物を大切にする健気(けなげ)なおなごやったからじゃ。

 

いくらええぶに(良い運)を持っとってもそれを活かせんものもおる。小さなぶに(運)しかのう(無く)ても大きな運をつかむ者もおる。

 

ぶに(運)とは努力次第で招き寄せることのできるものじゃ。 心がけ一つじゃぞ。モクベー。

 

引用元:日本昔話(「大きな運と小さな運」)より 

 

そう言われたモクベーもゴサクも心を改めて物を大切にするようになり、そこからは少しづつ暮らしぶりも良くなっていったとのことでした。

 

おしまい。

 番外編:話の中に出てきた分かりにくい言葉の簡単解説

  • ぶに:方言で「運」のこと
  • イシ:「カチカチに固くなってしまったお米の固まり」のことを言ってるんだと思うんですが、本当に「石」が混ざりこんでしまったことを言ってるのかもしれませんし、ちょっと確証はありません。いずれにしても、ちょっとしたものが食べ物に入り込んでしまった時に全て捨てる派なのか取り除いた後に残りを食べる派のどちらかということは考える必要がありますね。
  • 1両:設定が江戸時代くらいだとすると、だいたい1両=13万円くらい。つまり、おにぎり7個の中に7両=91万円くらい入っていたということなのでしょう。

結局、「運」とは?

この話の中ではことあるごとにモクベー家とタロベー家の比較が描かれていて、「運」をよくするヒントが散りばめられています。

おにぎり

・畑仕事の最中に「みんなで一緒に食べよう」と明るく声掛けするおかよ。

 → 小さい時から周囲の人に気配りができる子供だった

 

・美味しくてありがたい、もったいないとおにぎりの一粒一粒まで大事にするタロベーとおかよ。

 → 物を大切にする心と感謝の気持ち

 

・ 今、何不自由なく暮らしている自分の幸せをおすそ分けしてあげようと偶然久しぶりに会ったゴサクの為に何年も何年もかけて貯めてきた小判をおにぎりの中に忍ばせてあげるおかよ

 → 長年コツコツと続けてきたことを偶然出会った他人の幸せの為にためらうことなく使うことができる器量と思い切りの良さ。

また、おにぎりの中に小判を忍ばせていたのは、万が一でも、屋敷の者の目に小判が見つからないよう(角が立たないよう)な気配りと考えられる。

 

ちなみに、「だったらおかよの親であるタロベーは最初から金持ち気質じゃねーか。なんで貧乏生活している設定なんだよ!」とかいうクレームは受け付けません。

 

おかよが長者になった時点でタロベーもお金持ちモードに突入してるはずですし、貧乏な生活でスタートしても子育てには成功して「心持ち次第でお金持ちになれる」ということを教えてくれてるんだと思います。

最後に

結局、生まれ持った運命があったとしても「日頃から何事もコツコツとやること」や「何事にも感謝する」「物を大切にする」といった心がけひとつで人生は好転していくということを改めて感じさせられる良い話でした。

 

最後にはちゃんと気持ちを入れ替えたモクベーの家も暮らしぶりがよくなったと紹介されて終わってますし。

 

失敗した時など「運がない」って言うのではなく「次回はチャンスがあった時に気づけるよう日々努力していこう」と言うようにしていくと良いかもしれませんね。

 

ということで今回も読んでいただきありがとうございました。

 

オシマイィィィィです😄