こんにちはアラチャン@aratyan_jpです😆
「自分の人生、自分で守れよな!」
グサッ!!
胸に突き刺さる、この強いメッセージ!
匿名掲示板「2ch(2ちゃんねる)」の元管理人として有名な「ひろゆき」さん(@hiroyuki_ni)の著書『働き方完全無双』を読みました。
先ほどの「自分の人生、自分で守れよな!」というのはこの本の表紙裏に書いてある言葉です。
ひろゆきさんならではの「論理的な思考」で「個人・企業・日本」それぞれが今後どうなっていくのか、どうしていくべきなのかということを論破していく形で話が展開されています。
「ブラック企業」や「AI」「経営者理論」果ては「健康について」まで話は多岐に渡りますが、その一つ一つが「無双状態で働く」とはどういうことなのかという思考につながっていき、全239ページがスラスラと読める内容になっています。
・ いまの仕事をこのまま続けていて良いのか?
・ 今後、どう働いていけば良いのか?
と悩んでる人にオススメです。
読むの簡単だよ!
とオススメしているにも関わらず、それでも本を読むのめんどくさいって人のために超絶ザックリまとめを最初に出しておきましょう!
① 日本は今後よくなっていかないよ!!
② どうせよくならないなら個人としてワンチャンを狙って人生変えてみれば!
ザックリまとめのみでOKという人はこんな感じですね♫
ちなみにここでいう「ワンチャンを狙え」っていうのはギャンブルで一撃当てろ!ってのとはちょっと違います。
実際に「ワンチャンを狙う」とはどういうことなのか。
そのあたりを詳しく紹介していきます。
本の概要
本の構成はこうなっています。
はじめに
序章 : まずは「個人」と「社会」を分けるとこから
第1章 : 能力なんてものは存在しない
第2章 : あなたが社会に殺されないために
第3章 : 会社がずっと生き残るわけないじゃん
終章 : 日本はこうやって生き延びろ
付録 : おすすめの旅行先や映画など
おわりに
※付録に関しては、完全にひろゆきさんの趣味のお話です。
ぶっちゃけページ数を増やすために無理矢理入れ込んできたのかなとか思っちゃいますが、それでも興味深い話が多いのでまぁありかなとw
日本がヤバイ理由
先進国はもう終わりが見えている
先進国で生まれた、あなた。
残念でしたね。
これが本の冒頭です。
なぜ、先進国で生まれた僕らが残念なのか?
その理由をひろゆきさんは3点あげています。
先進国はこの3つの理由により今後経済状況が苦しくなっていくことが目に見えているからだそうです。
「安かろう悪かろうが当たり前だった時代」はもうとっくに終わっていて
今の時代は、かなり高い精度で安く良いモノづくりが実現できるようになりました。
その中でも、日本は人件費が高く他の国との競争に勝つことができなくなっています。
「付加価値」を与えることでの生存戦略も考えられますがその世界では
「競争に勝ってお金を稼げる人」と「競争に負けてお金を稼げない人」の二極化が起こり、この差はドンドン開いていきます。
1度開いた差が埋まらないのが、今の先進国の現状です。
まぁ、これに関しては教育の格差など多方面に影響していますね。
一例ですが、東大生の親の収入を見ていくと約60%以上が年収950万円以上の世帯であるということが分かっています。
教育にお金をかけられる裕福な親から生まれたこどもが高水準の教育を受けることによって高学歴となる。
さらに高学歴となったこどもたちは必然的に良い企業に就職しやすくなり、結果として収入も高水準となる。
というようなことが当たり前に起こっているのが先進国の現状なのです。
この無限ループは止められないでしょう。
競争に敗れてしまったらどうするべきか?
競争に敗れてしまった場合の「抜け道」は次の2つ!
① お金がなくても工夫して幸せを目指す
② 個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す
①についてはひろゆきさんの前回作「無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21」の中に 具体的ルールとして21個紹介されているので、そちらも興味があれば読んでみると良いと思います。
本作では②の
「個人としてワンちゃんを狙いながら幸せを目指す」
ということにフォーカスしています。
「無双状態で働く」ってどういうこと
『働き方完全無双』というタイトル ですが、この無双状態とはどういうことかについてひろゆきさんはこう定義しています。
「スキル × 理論 × 経営者視点 × 環境」が”無双”だ!
と。
そして、「働き方 完全無双」とは
個人の「攻め方」「守り方」をマスターし、企業の「論理」を身につけて、業界としてより良い「環境」に身を置く
と言う状態であると。
個人の”攻め方”無双
では、個人の攻め方とはどういうことかについてですが「相対的に有利になれ」ということがあげられています。
章の丸々ご紹介にはなってしまいますがポイントは4つです。
① 「新しいこと」にはとにかく首を突っ込んどけ
② 「イヤなこと」をやるためのスキルが人生をラクにする
③ てっとり早く能力以外の部分で「レア」になれ
④ 「人に好かれるか、嫌われるか」問題に最終結論を出す
「新しいこと」にはとにかく首を突っ込んどけ
分かりやすい例で紹介されているのがユーチューバーのヒカキンさんです。
たとえば、10年前にヒカキンさんの動画を見ても、「この人は将来、会社を上場させて年収数億円を稼ぐ」とは誰も思わないでしょう。おそらく「この人はいったい何やってるんだろう?」という感覚になるのが普通です。
何か新しいサービスの上にいる人は「そこにたまたまいる」というだけで突然、ゲタを履ける時期があるのです。
何事も新しいサービスなどには乗っかっておいて、結果をすぐには求めず続けていけば、勝手にライバルも減っていく。それがいつか花開く時が来るかもしれないというのを狙っていきましょうと。
ユーチューバー以外にも最近では仮想通貨も早くから乗っかっていた人はかなり人生変わるくらいの利益が出たことでしょうしね。
今の時代新しいサービスはどんどん世の中に出ていますので「何かわからないけど新しくて面白そうなもの」には乗っかってみると良いかもしれませんね。
また、新しいものに乗っかるためには「自由な時間」が必要です。
時間を生み出すノウハウなど詳細は本の中に書いてあります。
「イヤなこと」をやるためのスキルが人生をラクにする
「基本的に自分はダメなやつ」だと思って、いろいろなことを甘めのルール化、ゲーム化してしまって乗り切る方が楽チンになるよ!的なことが書かれています。
てっとり早く能力以外の部分で「レア」になれ
・ 貯金
・ 体力、筋力
・ 自分を人に売り込むこと
この3点があれば「仕事」に対する防御力が上がりますよというお話。
一定額以上(年に100万円以上)の貯金があれば「いつ仕事を辞めても良い」というマインドになります。
また、何をするにも体力、筋力はあった方が有利な場面が多いです。
自分を売り込むという営業テクニックに関しても面白い話が紹介されています。
「変わった名前の人と営業成績の関係」とか「名刺の裏におばあちゃんの顔写真」「声の高低差戦略」など興味深い話があるのでこの辺は是非本書を読んでください。
「人に好かれるか、嫌われるか」問題に最終結論を出す
ここもひろゆきさんらしい歯に衣着せぬ意見がズバズバと書かれています。
・ 人は見た目で判断しよう
・ 「会社」「人生」などに対して期待値はできる限り下げておいたおうが得
・ 愛社精神なんていらない
こんなことがひろゆきさんなりの合理的な考えで述べられています。
一番上の「人は見た目で判断しよう」に関してはこれだけ読むとムカつくやつみたいな感じになってしまいそうなので、内容紹介しておくと
人に嫌われることに対しては、別になんとも思わないのですが、初対面の見た目や態度で損をするのは、できれば避けたいと思っています。
という思いからだそうです。
個人の”守り方”無双
続いて個人の守り方無双についてですが、この章に関してはどちらかといえばライフハック的な要素が強いです。「すぐ寝る」とか「肉体維持法」なんてまさしく。
ブラック企業から身を守る方法
ブラック企業で働いている人にはこのマインド必要だと思います。
ポイントしては
・ ブラックさをラッキーだと逆手に取り、訴えて金取っちゃえばラッキー!
・ いつでも録音できるようにしておいて、SNSで拡散できると考えよう!
・ みんながブラック企業を訴えまくる社会になればブラックなんてなくなる!
ひろゆきさんとしては「みんながブラック企業で我慢して働いている」状態が良くないと言っています。そんなんだったらもうブラック企業は根絶やしにしてしまった方が、ブラック企業で働くこと自体が無くなるでしょ、ということですね。
個人的に興味深いのはこの後の話で未来の話と前置きされていますが「個人がブラック化するかも」 と語っている点ですね。
いまの日本では若者が働きづらいという問題点があり、最近ではフリーランスになっていく(または憧れている)人もかなり増えてきているように思います。
本書でも述べられていますが
企業のブラック体質は、「外注先」が標的になるかもしれません。
現に、フランスでは、人件費が高くついてしまうので、雇用を増やさずに外注するケースが増えています。
「生活のためにイヤな得意先の仕事も引き受けなくてはいけない」
「副業に対する企業の認識拡大」や「フリーランスの増加」はこの未来を加速させていきそうな予感がしますね。
ひろゆきさんはこれに対して生活レベルを上げないでおくこと、仕事相手を選ぶ基準を設けておくことによりリスク回避ができると解いています。
実質的な現在の日本のベーシックインカムについて
ベーシックインカムの詳細はブロガーのちきりんさんの「ブログ「Chikirinの日記」の中で書かれている内容がわかりやすいです。
あと、この章の中では「お金をもらいながらズルく休む方法」についてもリアルな記載があります。
「会社辞めたい」
「休職したい」
「ニート時代の黒歴史を消したい」 と考えている人は必見ですよ!
科学的な「すぐに寝る技術」
これに関しては完全に内容のコピペ感が出てしまいそうなので割愛させていただきます。内容は本書にて。
パフォーマンスを維持する肉体維持法
これに関しては完全に・・・以下、同文。
経営者視点の”企業の論理”無双
次は個人の「攻め方」「守り方」という視点ではなく「経営者」の視点から働くということを考えていく章です。
① 結局、「仲いい会社」が生き残る件
② そもそも事業は「なくなるもの」である
③ 「優秀なやつ」と「新しい産業」の足を引っ張るな
④ イス取りゲームではなく「イスを増やす人」を応援すればいい
⑤ 上に立ちたいなら「何もしない雄ライオン」たれ
⑥ 死んでも「オワコン業界」は選ぶな
結局、「仲いい会社」が生き残る件
「個人としての働き方」では無双状態を作るためにスキルが大事だ!という話を展開していましたが、経営者視点で考えた時には逆になるようです。
「スキルがある人」はいつでも辞めていってしまう可能性が高いので、スキルだけでなく人として「いい人」を雇っておいたほうが長期的に働いてくれるので、会社にとって良いよ!
そして、社員同士が仲いい会社は業績も良い!
という話です。
そもそも事業は「なくなるもの」である
・ 日本では一度雇った人は辞めさせにくい
・ 事業は成長と衰退を繰り返すものだ
・ 成長と衰退が急速に繰り返される為、同じ会社でずっと働くのは無理
こんなことが書かれています。
たしかに高度経済成長の日本でずっと成長し続けていた時代はよかったかもしれません。成長が約束されていたので「年功序列」でとにかく会社に長くいれば給料が右肩あがりという時代でした。
でも、今は技術の進歩により様々な出来事がもの凄いスピードで動いていく時代になっています。
本当に「いまの会社にずっと居続けてもいいのか?」という答えは自分自身でしっかり考える必要がありますね。
「優秀なやつ」と「新しい産業」の足を引っ張るな
これから先、どんどん技術は進歩していき、「よくわからないもの」は増えていきます。
・ とにかく働き続けたい優秀な人の意欲を削ぐような改革はいらない
・ 規制でがんじがらめにするのではなく、ある程度自由さが必要
個人としてワンちゃんを狙っていくためにも上の2つが必要であるということです。
イス取りゲームではなく「イスを増やす人」を応援すればいい
パイが限られていて、それをイス取りゲームのように奪い合う競争を、「ゼロサムゲーム」と言います。
ゼロサムゲームをしていてもジリ貧になるだけです。
日本では「イスを増やそうとしている=新しいことをやろうとしている」
としている人を妬んだり、足を引っ張ろうとしがちですが意味ないのでやめましょう。
結局、全体の底上げをしようと頑張っている人の足を引っ張るのは自分の首を将来的に締めるだけです。
上に立ちたいなら「何もしない雄ライオン」たれ
ここは経営者論ですね。
社長は日頃の業務(ルーティンワークなど)は他の人に任せておいて、何かあった時(契約書のトラブル処理や裁判など)に対応できる能力が必要だと説いています。
死んでも「オワコン業界」は選ぶな
「AI」の進化の中で言われるようになってきていますが、「無くなる仕事」「今後まだ大丈夫な仕事」について「銀行よりコンビニの方が生き残る」など面白い視点で書かれています。
日本はこうやって生き伸びろ
これに関してのひろゆきさんの結論はこうです。
ただ、「観光しやすい国づくり」を上手に進めていく。
以上。
日本はもうゴチャゴチャ中途半端なことばっかやってないで、「観光」に特化してしまった方が国としては緩やかにやっていけるんじゃないかという意見ですね。
日本の場合、何かを取り入れてみてもすぐに「規制・禁止」の嵐となって結局、始まる前よりも悪くなるなんてことがザラにありますので、これには完全に同意です。
最後に
会社は個人を守ってくれません。
それは当たり前の話で「会社が守るのは会社」です。
「上司の為だけに仕事をする」とか「会社にしがみつく」という考えでは「上司が会社を辞めた」とか「会社が倒産することになった」という時にはほぼ裸で野に放たれるようなものです。
それがいつになるかは分かりませんが、沈みゆく日本で生きて行くのであればいつ起こっても大丈夫なように装備を整えておく必要があります。
ドラクエで言えば、「布の服」だけの装備で街の外に出るより「メタルキングよろい」
で街に出た方が安全に決まってますからね。
出来る限り自分自身を最強装備に近づけていきましょう!
(↑ ※強く自分に言い聞かせています。)
ということで今回も読んでいただきありがとうございました。
オシマイィィィィです😄