こんにちわアラチャン@aratyan_jpです😆
会社で『ストレスチェック』ってやったことありますか?
2015年の12月以降、「50人以上の労働者を抱える会社」には実施が義務付けられてるので受けたことあるっていう人も結構いるんじゃないでしょうか。
ただ、あれを受けても何かが「改善」された気がしないのは僕だけでしょうか?
今回、その辺のモヤモヤとこうあって欲しいなという願望を書いてみました!
ストレスチェックとは
「ストレスチェック」とは、ストレスに関する質問票(選択回答)に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレスがどのような状態にあるのかを調べる簡単な検査 引用元:厚生労働省ストレスチェック制度導入マニュアルより
質問に対して4択の答えの中から最も近いものを選んでマークする、という形式のもので、その回答で「現在の自分のストレス度合いがわかる」というものです。
どんな質問に回答するの?
選択出来る4つの回答
① そうだ
② まぁそうだ
③ ややちがう
④ ちがう
このぶっきらぼうな4つしかありません。
なぜ「です」「ます」形式にしなかったのかは謎です。
回答者へのストレス度をあおるためなのかな?
国が推奨する質問項目は57項目あり、すべてを上げることはできないので一部を挙げてみます。
こんな質問に回答していくことになります。
質問:あなたの仕事についてうかがいます。最も当てはまるものに○をつけてください。
1、非常にたくさんの仕事をしなければならない
2、時間内に仕事が処理しきれない
・
・
質問:最近1ヶ月間のあなたの状態についてうかがいます。
1、活気がわいてくる
2、元気がいっぱいだ
・
・
質問:あなたの周りの方々についてうかがいます。次の人たちとはどれくらい気軽に話が出来ますか?
1、上司
2、同僚
・
・
とまあ、こんな感じでドンドン質問に答えていくわけですね。
たしかに実際答える立場からすると
「そうです」 と言うより「そうだ」
って言う方が若干ではありますが、感情が強まる気がします。
曖昧さを避けるという意味では必要なのかもしれません。
ストレスチェック制度の狙いは何なのか?
働いている人それぞれのストレス度合いを認識させることに何の狙いがあるのでしょう?
厚生労働省のHPを見てみると・・・
ストレスチェック制度は、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげることによって、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを主な目的としたものです。
となっています。
つまり、この制度の狙いとしては
① 個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させる
② 検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげる
そして、その分析、改善から
③ 働く人が常にメンタルヘルス不調にならない組織を作る
この③の為に実施させているのだと思います。
この制度の微妙だなと思うところ
高ストレスであると診断された後が微妙
診断結果はあくまで個人にだけ通知されることになっています。
ですので、仮に「高ストレス状態」と診断されたとしてもこの時点では会社はその人の状態がどうなっているかはわかりません。
ここからが問題だと思うのですが
では「高ストレスで医師の診断が必要」とされた人はこの後、どうなるのか?
「自分の判断で医師に相談する」なんです。
そして、結果を受けて医師に相談することを選択すると「事業者への結果通知に同意した」とみなされます。
つまり、「医師に相談することを選択」=「高ストレス状態」であることを会社に認識される」
ということになります。
こうなった場合、人によってとる行動はどちらか1つだけ。
① 素直にストレス状態を認め、医師の診断を受ける。
② 会社に高ストレス状態であると知られたくないから、隠す
「会社にバレたくない」という思いで②の選択者が圧倒的に多いのではないかな。
結果、潜在的なストレス状態にある職場の環境は改善されにくくなっているのではないかという問題です。
「高ストレスと診断された人は全員、医師に相談する」という風にするべきだとも思いますが、そうなると次は「高ストレスと診断されないように回答する」という人が出てくる可能性もあって・・・。
この複雑な問題を解決する方法が正直思いつかないというのも大きな問題だと思います。
1年に最低1回以上の実施、時期はいつでも良いという義務
これも正直あんまり意味ないですよね?
いや、意味なくはないんでしょうけど1年に1回どこかで実施すればいいだけのやらされ感たっぷりの制度。
もし本当に「職場の労働環境改善」を目指しているのであればせめて3ヶ月に1度は実施させるべきだと思っています。
1年に1回実施しただけでは、職場環境を整えるための改善策を講じるまでに時間がかかってしまいますし、人の異動が伴えばその「職場環境に問題があったのか」それとも「働く人の相性面だけに問題があったのか」など分析するための情報があまりに少なすぎると思うんです。
結局のところ・・・
このストレスチェックを実施して何ができているかというと
「個々人のストレス状態を認識させる」
であって、本来的な目的である「職場環境の改善」に結びついていないのが現状ではないでしょうか?
何となく会社側が「うつ病予備軍である社員のあぶり出し」をしただけではないかと・・・。
チェック → 労働環境改善 → チェック → 労働環境改善 → 以下、同文・・
このサイクルを早く回していかないといつまでも強い組織には成りえない。
「働いているひとが気持ちよく働ける」状態にあれば、企業は自然と強くなると思いますし、良いサイクルが回るようになると思います。
自分の職場にはないから受けてみたいんだけど・・・
という方もいると思います。
厚生労働省がネット公開していて無料診断してくれるのでやってみてどうでしょうか。
むしろ、会社で何となく本心でチェックつけきらずにやった人も本音verとしてやってみてもいいかもです。
5分程度でサクッと診断できちゃいます。 → ストレスチェックを試してみる
最後に
大きい組織であればあるほど「改善」のサイクルを早いスピードで回すのが遅く職場環境が変わりづらいですよね。
人にイライラしたり、環境にイライラしたりすることもあるかもしれません。
↑のストレスチェックを受けてみた結果、ストレス値が高いと出たひともいるかもしれません。
そんな時は以前書いた記事で紹介した本がサクっと読めて気も楽になるのでオススメです。併せて読んでみてくださいね。
というわけで、今回も長々と読んでいただきありがとうございました。
オシマィィィィです!!😆